小児矯正

小児期に歯や顎、舌などに発育異常があると、その後のお顔の発育や、永久歯列に悪影響を及ぼすことがあります。口呼吸や発音、食べ物の食べ方、飲み込み方への影響や、将来的な虫歯や歯周病への影響も問題になります。小児期の矯正治療の適応は、7、8歳ごろから、12、13歳ごろの永久歯列の完了までとしています。症例によっては4歳ごろから開始することもあります。

こんな歯の成長、気になりませんか?

生活している中で、お子さん自身ではその変化に気づかないことも親御さんが気になったら、当院までご相談ください。
早期の治療も大事ですが、早期の発見もまた大事なのです。

  • 出っ歯かな?

    小児期の10歳くらいまでは上顎骨の成長発育の著しい時期になりますので、少しの出っ歯傾向は大きな問題にはならないことが多いです。しかし、単純な出っ歯ではなく、咬み合わせが深い、ガタガタがあるなど、不正咬合が複雑になっていることが多く、自己判断はしないほうがいいです。出っ歯の原因としては、歯の位置や傾きによるものと、顎骨自体がずれているものなどがあり、正確な診断が必要です。

    治療はどうしたらいいの?

    治療としては、歯の位置や傾きに問題がある場合は、当然ですが矯正装置にて位置や傾きの改善を行います。骨格に問題がある場合は、上顎骨の過剰成長に対しては、上顎骨の成長抑制や大臼歯の後方移動、抜歯を伴うブラケット矯正を検討します。下顎骨の成長不足に対しては、下顎骨の成長促進を行います。

  • 受け口なの!?

    小児期の10歳くらいまでは、少しだけ出っ歯傾向でも問題ない時期であるにもかかわらず、受け口になっているということは早期の治療介入の必要があると考えられます。上顎骨の大きく成長する時期は10歳くらいまでといわれていて、反対に下顎骨の成長は、身長が伸びる2次成長期に著しくなります。
    また10歳以降で受け口の場合は、自然成長の中で改善されることはほとんどありません。そのため、受け口の治療は早いと4、5歳ごろから開始します

    治療はどうしたらいいの?

    受け口の原因としては、歯の位置や傾きによるものと、顎骨自体がずれているものがあり、正確な診断が必要です。歯の位置や傾きに問題がある場合は、当然ですが矯正装置にて位置や傾きの改善を行います。骨格に問題がある場合は、上顎骨の成長不足に対して、上顎骨の成長促進を行います。下顎骨の過剰成長に対しては、下顎骨の成長抑制が考えられますが、積極的に下顎骨を抑えてしまうと顎関節への負担が大きくなってしまいますので、あまり行いません。

  • 歯の本数が多い!?足りない!?

    歯の本数が通常よりも多いことを過剰歯(かじょうし)、足りないことを欠如歯(けつじょし)といいます。歯の本数に問題があると、乳歯の抜ける順番がくるってしまう、なかなか抜けない、永久歯の生える位置がおかしいなどの問題を引き起こすことがあります。これには遺伝的な要素が関わっていることがあり、親御さんも歯の本数に問題があることも少なくありません。
    過剰歯は基本的には抜歯の対象になりますが、正常な歯の歯根に害が及ぶものは早期抜歯が必要になります。過剰歯があると他の永久歯の位置がずれていることが多いですので、抜歯の後は位置を整える必要が出てきます。
    欠如歯では、乳歯が欠如している場合その下の永久歯も80%くらいは欠如しているといわれていています。乳歯に欠如がなくても10%くらいは永久歯に欠如があるとされています。萌え換わりの時に他の永久歯の位置のずれや、咬み合わせのずれにつながってしまうことがありますので、ほとんどの場合矯正治療が必要になります。

    治療はどうしたらいいの?

    治療としては、永久歯だけが欠如している場合、あらかじめ計画的に先行乳歯を抜歯して、矯正治療で隙間を閉じることがあります。萌え換わりの後に大人になっても乳歯をギリギリまで残すこともあります。しかし、乳歯は虫歯がなかったとしても30代くらいまでしかもたないことが多いですので、抜歯になってしまったら、補綴処置(入れ歯、ブリッジ、インプラント)や、あらためて矯正治療をする必要があります。

  • 歯の形がおかしい!?

    骨の中で歯ができあがるときに何らかの障害を受けることによって、歯の形態異常が起こります。歯並びに影響のある形態異常の一つに、癒合歯(ゆごうし)があります。2歯以上の歯がくっついて萌えてきたものを癒合歯といいます。乳歯で5%程度、永久歯では0.3%程度で認められます。乳歯が癒合歯の場合、そのあとの永久歯は、約半分くらいは欠如しているといわれています。2本がくっついて1本になっている場合、2本分の大きさはないことがほとんどで、他の永久歯の位置がずれる原因になります。

    治療はどうしたらいいの?

    治療としては、虫歯のリスクも高くなるので、癒合部を埋める、歯の大きさの形態修正をして左右対称するなどします。欠如歯がある場合はあらかじめ計画的に先行乳歯を抜歯して、矯正治療で隙間を閉じることがあります。萌え換わりの後に大人になっても乳歯をギリギリまで残すこともあります。

  • 歯が萌えてこない!?萌える順番がおかしい!?

    歯の本数が通常よりも多いことを過剰歯(かじょうし)、足りないことを欠如歯(けつじょし)といいます。歯の本数に問題があると、乳歯の抜ける順番がくるってしまう、なかなか抜けない、永久歯の生える位置がおかしいなどの問題を引き起こすことがあります。これには遺伝的な要素が関わっていることがあり、親御さんも歯の本数に問題があることも少なくありません。
    過剰歯は基本的には抜歯の対象になりますが、正常な歯の歯根に害が及ぶものは早期抜歯が必要になります。過剰歯があると他の永久歯の位置がずれていることが多いですので、抜歯の後は位置を整える必要が出てきます。
    欠如歯では、乳歯が欠如している場合その下の永久歯も80%くらいは欠如しているといわれていています。乳歯に欠如がなくても10%くらいは永久歯に欠如があるとされています。萌え換わりの時に他の永久歯の位置のずれや、咬み合わせのずれにつながってしまうことがありますので、ほとんどの場合矯正治療が必要になります。

    治療はどうしたらいいの?

    治療としては、レントゲン写真を撮影し早期に状況を判断することが必要です。永久歯の生える隙間を確保した状態で、原因乳歯の早期抜歯が必要になります。自然に萌えかわりが進まない場合は完全にコントロールして乳歯の抜歯をすすめることもあります。骨の中での萌える方向が悪い場合は、他の永久歯に悪影響なことがありますので、早期に手術をして、骨内の歯にボタンを付けて正常な方向に引っ張ることも行います。

  • 舌が短い!?唇の裏すじが太い!?発音がおかしい!?

    上唇の裏筋を上唇小帯(じょうしんしょうたい)、舌の裏筋のことを舌小帯(ぜつしょうたい)、といいます。小帯の異常は歯列や発音、食べ物の飲み込みなどに影響があるため、適切な時期に治療として介入する必要があります。
    上唇小帯の付着異常は、前歯の真ん中が開いてしまう正中離開(せいちゅうりかい)の原因になります。7歳までは経過観察を行い、それ後も正中離開が改善されない場合は、上唇小帯の切除が必要な可能性があります。
    舌小帯の付着異常は舌小帯短縮症(たんしゅくしょう)もしくは強直症(きょうちょくしょう)といいます。舌小帯が短く、舌を上に持ち上げることができない状態になっています。乳幼児期は授乳障害が出るようであれば早期に切除を行うこともありますが、問題がなければ6歳ごろまでは経過観察か、可能であれば簡単な舌運動トレーニングを行っていきます。7歳以降で舌運動に問題がある場合は、本格的な舌運動トレーニングが可能になったら、発音や舌運動を評価しながら舌小帯の切除時期を検討します。

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